今日は新生活を始める方へ向けて、私が新生活スタート時期にやっていたお金の使い方で後悔していることをお伝えしたく、筆を執りました。
これから新生活を始める方たちの少しでも役に立つ情報になっていたら幸いです。
今回の話は、要約すると、
調味料ポットは買うな!
です。
常識を疑ってみる
初めてひとり暮らしをする方は、
憧れの一人暮らし生活にテンションが上がっている方や、
親元を離れることで「しっかり生活しなければ」と気負いがある方が、殆どではないでしょうか。
そのため、新生活をスタートすると、まず身の回りの環境を整えようとすると思います。
実家で習慣だったものをそのまま取り入れたり、
SNSで見たおしゃれなインテリアを取り入れたりして、
新生活に必要なものを揃えていく…のではないでしょうか。
でも、購入する前に、一旦立ち止まっって
「これってなくても別に問題なくない?」
と自分の中の常識や理想を一旦捨ててみてください。
最初に常識や理想に囚われて買ってしまったものというのは、だいたい買い直しをすることになったり、よく考えてみたらなくてよかったということが結構あります。
ただでさえ新生活スタートは支出が増えます。
ほんの小さな小物であっても、それがいくつも積み重なれば、月に数万の出費になったりします。
そのため、「なくてもいい」ものは、購入を一旦保留にしてみてください。
案外「ない方がいいかも」というものも結構あったりしますよ。
例えば「調味料ポット」は本当に必要か
そのいい例が「調味料ポット」、これ↓です。
(マーナさん例に出しちゃってごめんなさい!すべての人に調味料ポットがいらないと言っているのではなく、すべての人に必ずしも必要なものではないということが言いたいだけなんです!すみません><)
だいたいのご家庭は、塩と砂糖をこの調味料ポットに入れてキッチンに常備していたのではないでしょうか。
料理が趣味の方、インテリアが好きな方が、素敵な調味料ポットを購入することには意味があります。効率を良くしたり、自らの心を潤すという意味が。
でも、適当に百均で買ってくればいいと思っている人には、なくても問題ないものかもしれません。
私もかつては、キッチンとはそうあるものと思い込んでいたので、一人暮らしを初めて即百均で買いました。
ポットに塩と砂糖を入れて、入りきらなかった塩砂糖は輪ゴムで止めて、キッチン下に収納していました。
しかし、今は調味料ポットを置く場所がなく、
ミニマリストなので、わざわざ調味料ポットの置き場所を作るために棚などを設置したくない。
ということで、現在はこうなりました。
塩↓
砂糖↓
塩と砂糖の袋上部をハサミで切り、そのままジップロックに入れて、シンク下へ収納。
ジップロックに直入れしないのは、万が一、ジップロックに穴が空かないとも限らないので保険です。
あと、使い終わったときに、ジップロックがきれいならそのまま次の塩砂糖を入れられますしね。
使うときはこう↓
調理スペースがないので、コンロとシンクの間に置いて、ジップロックを開き、ここにおもむろにスプーンを突っ込んで使います。
塩に関しては、手が清潔な状態ならそのまま手を突っ込んでひとつまみを取ることもあります。
私は料理は週1回にまとめて1週間分を作るので、塩砂糖の出番も毎朝、毎夕ではないですし、これで十分でした。
そして、調味料ポットを廃止してみて、
私には調味料ポットはない方がいいということに気づきました。
なんで私はあれにお金を使ってしまったんだろうか…。
こういうものが、他にもいくつもあるんです。総額がいくらになることか。
これらを買わずに、そのお金をNISAに投資していたらと思うと本当に悔しいです。
調味料ポットのデメリット
例の調味料ポットで、どうしてこれがない方が良かったのか、メリット・デメリットを書いて説明してみます。
まずはデメリットから。
調味料ポットの購入代がかかる
百均で買っても、だいたい塩砂糖セットで220円くらいです。
調味料ポット廃止後は、ジップロック代は必要ですが、ジップロック1枚は数十円ですので、調味料ポットよりずっとお安いです。
調味料が入ればどうでもいい方は特に、そんなものに220円を使うくらいなら、食費に当てたほうが有意義です。
ポット1つは、微々たる出費ですが、ポットはあくまで例で、ほかにもポットのような物があれば、チリツモで出費になっていきます。
これらはなしで生活してみて、自分には必要だと感じたタイミングで購入に踏み切っても遅くはありません。
場所をとる
調味料ポットを購入してしまうと、
調味料ポットを置くスペースと、余りの塩砂糖を置いておくスペースとを、別々に確保する必要があります。
1口コンロキッチンのように、キッチンスペースが限られている場合、これは地味に痛いです。
どこに置くにしても、まとめて一箇所に置いてしまったほうがスペースのやりくりは楽になります。
不衛生になりがち
いい物を購入したら別ですが、安いポットは気密性はそんなに高くない物が多いです。
塩は虫を寄せませんが、
砂糖の場合は、しっかり蓋を締めたり、ポットの周りに砂糖がつかないようにしないと、虫を寄せてしまう可能性があります。
また、一人暮らしだとなかなかポットの中身がなくならないのでポット自体もめったに洗わないため、不衛生になりがちです。
ポットを持たなければ、そもそもポットを洗う手間も発生しません。
掃除の手間が増える
ポットを洗うのが面倒なのは私だけでしょうか。
油でベトベトしたポットを洗い、湿気はまずいので完全に乾かすのにもスペースを取るし、その間は塩砂糖をストックの袋から使うからポットは役に立たない…。
また、置く場所にもよりますが、棚や冷蔵庫に収納しない限り、
ポットは油でベトベトになったり、埃をかぶったりするため、定期的に拭いてやる必要があります。
また、ポットの下も、掃除の時はポットを一度どかして拭くことになりますが、そもそもポットがなければ、掃除は一拭きで終わります。
引っ越しのとき扱いに困る
新生活始めたては、賃貸の選び方に不慣れで、合わない物件を選んでしまうことも多いです。
また、賃貸だと隣の人がうるさかったり、住んでみたら不便だったなど、すぐに引っ越す自体になることもあるでしょう。
2年後の更新に合わせて引っ越す人もいますし、パートナーと同棲を始めることになってすぐに引っ越すことになる人だっています。
賃貸は持ち家よりずっと、引っ越す可能性や確率が高いわけです。
そうなった時、調味料類の扱いは結構めんどうです。
その中でも面倒代表なのが、調味料ポットだと思ってます。
ポットそのままをラップでくるむにしても、一旦拭いて油や埃をきれいにする必要が出てきます。
一度ジップロックに中身を移し替えるにしても、ポットは洗うことになるでしょう。
ダンボールにしまうのにも嵩張ります。
むやみにゴミを増やしてほしくないのですが、荷物になるから一度捨てて、引越し先で買い直す人もいるかも知れません。
そうすると、また更に最低でも220円かかるわけです。
最初からジップロックに入れておけば、そのままダンボールに詰められますし、変形するのでポットよりは嵩張りません。
あるいは、ジップロックごと友人にあげちゃうのも簡単です。
配置換えしたくなったときにポットのサイズに制約を受ける
調味料ポットを買って配置してみたけど、やっぱりもっとおしゃれにこう配置を変えたい!
となったときに、ポットの大きさが大きすぎて置けなかった。
ということも起きたりします。
そうするとまた書い直すか、諦めるかです。
でも、まずは買わないという選択をして、その後でどうしてもおしゃれに「こうしたい!」という案が出てきてから買っても遅くはありません。
捨てるときに燃えないゴミとして出す必要がある
地域に寄りますが、
ゴミ袋が有料の場合、ゴミとして捨てるときにもコストが掛かることを念頭に入れたほうがいいです。
だいたいは燃えないゴミの袋のほうが高いです。
あってもなくてもいいようなポットのために購入金額だけでなく、捨てるのにまでお金を払っているのって、ちょっともったいないと思いませんか?
そして、調味料ポット1つならごみ袋1枚ですが、調味料ポットはあくまで例です。
他にも調味料ポットのように「なくても問題ない」ものを購入してけばチリツモで、それらを捨てるときに燃えないゴミの袋が1枚、2枚と嵩んでいきます。
調味料ポットのメリット
料理がしやすい
調味料ポットのメリットはこれに尽きます。
というか、ほぼこれしかない気がする。笑
料理を毎日三回するような方は、さすがに塩は出しやすくないと生活しづらいかもしれません。
でも料理が好きならまだしも、料理が嫌いなら、毎日料理をするサイクル自体を見直してもいいと思います。
私は料理が大嫌いなので、週1回に1週間分のおかずをまとめて作ってます。
週1回の自炊についてはこちらの記事に書いています↓
おしゃれなキッチンを作りやすい
おしゃれな調味料ポットを買えば、おしゃれなキッチンを作りやすくなります。
陶器の調味料ポットが置いてあるカントリー風キッチンなんかちょっと憧れます。
安いポットでおしゃれなキッチンも作れなくはないと思いますが、それならポット自体も収納して見えないようにしたほうが、より生活感がなくておしゃれな気がします。
まとめ
こうしてみると、調味料ポットのメリットは殆どないことがわかります。
それでも「料理がしやすい」ということが、他のデメリットを相殺するほどの意味を持つ方は、持ったほうがいいアイテムとなります。
料理がとにかく好きで、毎日料理したい!という方が、私の方法で塩砂糖を使ったら、効率が非常に悪いですからね。
なお、私の塩砂糖の使用方法はあくまで1例ですので、ほかにもっと、ポットを使わずにポットより使いやすい方法が思いつくなら、当然ポットは必要なくなります。
そして、何度も言いますが調味料ポットはあくまで1例です。
他にも、キッチンなら次のようなものが「なくても大丈夫」な可能性があります。
三角コーナー → 料理都度でたゴミはゴミ袋へ
水切りかご → 備え付けの水切りラック、または布巾で代用できるかも
菜箸 → 箸で代用できるかも
フライ返し → シリコンスプーンがあればお玉、しゃもじと兼用できるかも
ボウル → 鍋かタッパーでも代用できるかも
スライサー → 凝った料理は外食でいいかも
電気ケトル → 鍋で充分かも
ゴミ箱 → ビニール袋があれば充分かも
お菓子用の調理器具 → 実家や友達に借りれないか?
新生活を始めるに当たって、
支出が多い時期だからこそ、「本当に必要なもの」と「自分が心から大切な趣味」にお金を集中して使うようにしてみてください。
きっと意外なほど、必要なものって少ないと思います。
思い込みや理想で必要だと思っているものを、購入前に一旦「なしで生活」できないか検討してみて、「やっぱりあったほうがいい」と確信でてきてから購入したって遅くないです。
そこで節約できた分は、NISAに入れるとか、定期預金に入れるとか、工夫していけばいつか自分の生活を助ける資金になります。
また、この思考方法は、一度身につけると一生節約に貢献します。
最初は220円の調味料ポット1つの節約であっても、20年、50年と、この方法で生活していけば、生涯で無駄に使うことになったお金は、確実に少なくできます。
私ももっと早く気づきたかったです。笑。
先程挙げたキッチングッズだけではなく、
数回しか使わなかった調理器具、調味料、バストイレの収納やマット、ソファ、ローテーブル、ラグ、ベッドカバー、無駄な収納用品、掃除用品、便利グッズ、おしゃれなインテリア…etc.
総額で何十万になることやら。
今考えれば、無精でインテリアにさほど執心のない私には必要ないものばっかり…もったいないことをしました。
人によって必要なものは違います。
インテリアが趣味の方にはおしゃれなインテリアへの出費は無駄ではないですし、料理が趣味なら調理器具の購入は無駄ではないかもしれません。
それでも「買わない」「代用できないか」から始めて、どうしても必要だったときに買う習慣をつけていけば、それは一生物の節約スキルになります。
新生活スタートの皆様が、どうか私と同じ後悔をしませんように。
素敵で楽しい新生活をお送りください!