先日の初日配信観劇感想の後、現地で2回目観劇してきました。
席はアリーナの前の方でしたが、端っこの見切れ席で、音響もあんまりよくはなかった。
でももう舞台が近かったからそれでいい…。
2部
先に、2部の話をさせてほしい。
ソロ当番は初日配信と同じでした。
見たかったのは水心子と鶴丸だけど、せめて初日とどっちかだけでも違う人が見たかった…
もし千秋楽で二振りのソロが観られなかった場合、私は初回限定生産のBlu-rayを買わないと二振りのソロが観られないということだろうか…
…村正双騎買うから、陸奥一蓮まで買うのは無理なんだがー!😭
先日の感想では、初日配信でみたスーツが好きじゃなかったと言ったんですが、
生で見ると配信で見るより良かったです。
配信で見るほどテカってないし、ジャガード生地も配信で見るより色が落ち着いていて安っぽく見えなかった。
それでも三日月や加州はもうちょい暗めの落ち着いた色にしてほしかったし、やっぱりサテンシャツよりブロードやオックスフォード生地みたいな張りがある生地がよかったなとは思いました。
好みの問題なのでしょうけれど。
でもまんばちゃんのスーツとベストは、色もあって生地感がすごくかっこよかった!!!
大悟くんが肩幅あってガタイがよいのもあって、炎舞の時の脱いだ衣装もめちゃくちゃかっこよかったです。
水心子もベストがシックでかっこよかった。
大包平のワンショルがかっこよさそうでもうちょいちゃんと見たかったけど目が足りなかった…
千秋楽はちゃんとリピート再生で確認します。
MCは人間知恵の輪。
蜂須賀水心子ペアが知恵でなく力で勝負しに行ってて、鶴さんに
「このチームは絶望的だな」
て言われてるのも、その後隣の三日月とまんばちゃんのチームを道連れに巻き込んで四振りで団子になってたのも、大変可愛らしかったです。
加州がデュエットのときにも言ってたけど、
あれって解ける…?のか?笑
以下、1部の初日配信感想に書かなかったことを追記として書きます。
組分けが同色系になってる
前半会話する組分けが赤組、紫組、白組に分かれてましたね。
意味はないと思うけど、事前にペンラの色を予習して気づいた。
赤は朝廷側、赤井柱の前で会話したり、紫は日照時間の少ない冬の凍える蝦夷の集落、白は両者の間の報告役…おそらく雪深い山々…という感じで、
役が舞台に色を添えてる感じがして、粋な演出でした。
いや、特に意味はなかったかもですが、私はそう感じた。
隊長のまんばちゃん
三日月が「いい顔をするようになった」と言ってましたが、
まんばちゃん本当に変わったなぁと江水を思い返してしみじみ。
隊長立候補するまんばちゃんに、江水のときみたいな陰がないんですよね。
江水の時のまんばちゃんは、老成しすぎたご老人みたいで、投げやりというか、死に場所を探してた感じでした。
でも今は「隊長だが、俺でいいか?」と、吹っ切れてる。
しかも加州が刺された時、過去を思い出してしまっただろうに、「絶対に折れるな!隊長命令だ!」と何が何でも連れて帰るという気迫で検非違使に相対したところ、鳥肌立った。
大包平がまんばちゃんに教えたことが、ここに響いてきてるの、最高でした。
蜂須賀が「優しいな」て言ってるけど、ほんとな!ってところがチラホラあって。
このメンバーなら誰が隊長でも任務は遂行できるけど、他の誰でもなく、自分が隊長に立候補したのは鶴丸…と三日月のためだったんですよね。
事情を察してる自分だからこそ、鶴丸に融通してやれる場面が生まれるだろうと。
ちなみに脚本でそれが唐突な台詞にならないために、過去回想で三日月と鶴丸が手合わせするシーンの歌はまんばちゃんが歌ってる。
きっと、まんばちゃんは二振りが楽しそうにチャンバラして伸びる2つの影を、昔ずっと見てたんでしょうね…。
このあたりの細やかな表現、すごかったです。
三日月の支えになれるかもしれない水心子を敢えて選んで鶴丸と一緒に行かせたり、
三日月にお礼を言ったとこも、隊長としてどうしても全員無事に帰したいという思いが人一倍強かったからこそ、あんなに改まったお礼になったんじゃないでしょうか。
そして、加州に本丸の過去を聞かれて「無事に帰ってきたら」と約束する。
江水で、肥前に「始まりの一振り」の話をされた時には、答える気はなかったまんばちゃんの変化が一番わかるシーンでした。
加州と肥前では聞きたかったことも、聞き方も異なるとはいえ、まんばちゃんの表情や声が、江水の頃とは全く違って柔らかい。
江水の頃は他の刀に対して、「メンバーを本丸に返せなかった自分は彼らとは別」という拒絶をばしばしに出してたのが、こんなに変わるなんて…。
大包平がまんばちゃんの呪いを解いてくれたからこそなんだなと思ったし、
今のまんばちゃんは過去を受け止めて前に進んでるんだなとわかることができて、良いシーンでした。
すえひろがりでまんばちゃんのソロの時、鶴さんからお手紙が来きたやつ…あれは陸奥一蓮への伏線だったんでしょうね。
まんばちゃんが変わったこともあって、鶴さんと出陣できるとわかった時のまんばちゃんが嬉しそうで、ああいうの、いいですね。
由来から仲が良い悪いというのは今まで見てきましたけど、長く一緒にやっていれば信頼関係は生まれていくもの。
初期刀と三日月がいない今、鶴丸とは長い付き合いなんでしょうし、経験や練度からも実力を信頼しているし、同じ痛みを共有して抱える数少ない仲間でもある。
今回の公演では、そういう時間経過で培ってきた信頼関係を随所にさり気なく見せてくれたのがとても嬉しかったです。
この本丸の時間経過を感覚で感じたし、
本来交わるはずのなかった刀同士が、肉体を持ったことで相手への感情や信頼が生まれていく…
彼らは今モノではなく、「生きてる」んだって肌で感じました。
どうでもいいけど、私、ミュのまんばちゃんのウィッグの後ろのカットが好きで双眼鏡でガン見しました…。
フード脱いでくれてありがとう。
膝丸や清麿の後ろのカットもちょう好き😌
ヘアメイクさん、いつもいつも驚異的な美しさのウィッグを見せてくれて、フェチの本能が満たされております。本当に感謝でございます。
見えない星を探そうとする蜂須賀
幕末天狼傳は何度も観てないから覚えてないんですが、阿弖流為に星の話をするシーンは幕末天狼を受けての台詞になって…ますよね?
初見の時、この話の中での蜂須賀の役割ってなんだろう?
と考えてしまったのですが、2回目観て、
見えない星を探そうとしている刀だから…なのかなと思いました。
これってたぶん、ミュのテーマを指してる重要なキーワードで、
これの台詞を言わせるには、幕末天狼傳に出陣している刀でなければならなかった(むすはじでもよかったかもですが)
けど、星のそばに寄り添って星を元から知っていた刀ではなく、
星の美しさを知り、その存在を昼間の明るさの中でも目を凝らして探そうとする刀に言わせたかったんだと思った。
だから蜂須賀虎徹だったのかなと。
台詞は少ないけど、どちらかといえば観客側に視点を示す、すごく重要な役回りだったように思いました。
それに、加州やまんばちゃん、水心子を気遣ったり、蜂須賀なりに始まりの一振りを気にしていたりで、蜂須賀らしい優しくてしっかりものの性格が現れてるのもとても良かったですね。
三日月宗近の探しもの
私は三日月の探しものを
- 折れた初期刀
- 未来を変えるためのなにか
のどちらかだと思って、でも折れた刀は戻らないので「折れた初期刀」を探すのはどう考えてもやらないだろうと思って、後者かなと予想したのですが、
2回目見たら前者かもと思いました。
なんでかな?どこかのシーンの鶴丸とのやり取りを観てそう感じたんだけど。
折れた初期刀って幽霊を探してるってこと?てなるじゃん?
刀ミュのテーマ的に「死者が蘇る」みたいのはやらなそうとも思ったのもある。
でも、ひょっとして探しものって本当に「折れた初期刀」なのでは?
本人じゃなくて、概念でもなくて、物理の「折れた刀」そのものなのでは?
もし出陣先が初期刀が折れたことで任務失敗して放棄された世界になってるとしたら、鶴丸が「見つからない」と言ってることも一応、辻褄合わないこともない。
あるいは、「折れた初期刀」を取り戻せる方法?
でもこれはちょっと、刀剣男士の本分を逸脱しすぎに思うから違うかな。
そのために本丸空けてうろうろしてるなら、それはもう暗躍に近くて、歴史守る本来やるべき仕事をしろよって話になってきちゃいますよね。
死者の亡骸を探すのと、死者の蘇生方法を探すのとでは、やっていることの意味が違いすぎます。
いずれにせよ、
三日月の探しもの=折れた一振り
で、且つ、
三日月が敗者たちを助けてる理由=折れた一振りのため
だとすると、敗者を助ける理由があまりにも利己的になってしまうので、ないかなーと思っています。
かといって、探しものと、敗者を助ける理由が繋がらないと、物語としてあんまり綺麗な構造じゃないですよね。
この2つが繋がるキーがあるかなぁ。
あるいは「約束」は初期刀と三日月と鶴丸で交わした約束だった…という可能性もありますかね。
三日月も桜を思いながら「月は忘れぬぞ」と歌ってたので。
それなら初期刀を探しながら、物部を作ってる…のにも意味はあるかもしれない。
蝦夷に武器を渡していたのが物部なら、かなり歴史の源流から三日月は歴史に干渉してる可能性がありますよね。
そのことからも、敗者を助ける行為は、何らかの目的のために本腰を入れて三日月が行っていることで、探しもののついでとかではないんだと思うんですよね。
物部がもしも物部氏のことを言っているのなら、平安より前からいる豪族じゃない?
そのあたりも今後どう絡んでくるのか気になるところ。
古参たちの時計の針を進める加州清光
結局1人ずつ言及してしまったので、
加州になにも言及してないからなにかしておきたい。
加州がまんばちゃんに「知りたい。三日月たちが抱えている哀しみってやつ」みたいに問うところ、私の加州の解釈完全一致でございました。
加州って、細かいところに気がつくし、気遣いができる子!というイメージなんですが、同時に初期刀の中で誰よりも繊細なところがあるよなと思っていて。
その動機が、ただ知りたいってわけじゃなくて、
古参の仲間たちへの心配だったんだなと台詞から分かって「加州…そういうとこだぞ…っ」と悶えておりました。
ここからこのミュ本丸は、
最古参とそれ以外にあった見えない壁がなくなって、本当に一丸となって戦っていくことになるのではないでしょうか。
古参達だけが抱えていた痛みの記憶が、この出陣以降、本丸内に共有されることになった。
そのきっかけが、加州なの、良いなって思った。
役割としては初期刀の誰かであってほしいと思うんですが、
初期刀の中で一番古参たちのことを気にするのも、気を遣いすぎて聞き出せないのも、加州なんじゃないかなと。
そんな加州の背中を押す大包平がいて。
加州が一歩踏み出して、本丸の古参達の止めていた時が動いたってことが、エモかったです。
余談ですが、最後のほうでまんばちゃんにゲンコツ食らった時、
「おいおい、重傷で罅入ってる時にミュのまんばちゃんの腕力で殴られたら、マジで折れるからやめたげて」
と思ったのは私だけですか?
無事帰還できて良かったです。
ちゃんとラストで蕎麦食べに来るのが重傷の加州が最後なの、脚本の描き方が細かくて、且ついらない説明がなくて、そういうとこがこの作品、大好きです!
歌仙 WILL RETURN…?
これ、帰ってきますよね?
死者は蘇らないと思ってるし、それでこそだと思うから、歌仙ちゃんはミュでは永遠に拝めないのかと諦めてたんですが、
2回目観て、希望があるのでは?と感じてしまった。
というか、初期刀が歌仙の我々だけ、ミュで自分の初期刀の勇姿を見られないまま…なんて、サービス精神の塊の刀ミュさんがするわけない!
という私の刀ミュ制作様への絶大な信頼w
私は今はゲームしてないので知らないのですが、大侵寇では折れた初期刀が帰ってくるとエックスで見かけたので、そのあたりの話をミュなりの解釈で展開するつもりなんでしょうか。
いやーでも、もし本当に帰ってきたら、熱いですよね。
帰ってくることそのものもだけど、
帰ってきた初期刀は最古参であるにも関わらず、現在の三日月達と違ってレベルは低いわけでしょ?
にもかかわらず新米だった頃の主をちゃんと支えてあげていた実績と「僕達は君の愛で咲く花だから」なんて言っちゃう気障な貫禄ある歌仙兼定…
こんなん、できる役者いる??
私はステの和田琢磨さんの演じる歌仙が、マジ歌仙!って感じで好きすぎるので、正直怖さもあるんですが、
それでも希望を捨てずに待ちたいと思います。
俺達の初期刀をどうかミュに…🙏