初日の配信をみての感想です。
ふせったーに上げたやつを修正したものですが、ここに保管しておきます。
今回とてもよかった。好きな作りのお話でした。
今までの「刀ミュのお約束」のシーンや演出、構成を刷新していて、これから本当に新しい「ミュージカル刀剣乱舞」になっていきそう!という制作側の気合をひしひし感じました。
それぞれが歌うパートの歌詞も、それぞれの過去公演を受けた歌詞になっていて、それが折り重なっていく感じが、この本丸がこれまでたくさん出陣してきて、それぞれの刀剣男士がそれぞれの出陣先で持ち帰ってきた記憶や思いが響き合って、次の出陣に繋がってく…って感じがして、それがとても好きだったなぁ。
私はミュの怒りと哀しみを抱えている鶴丸が好きなので、その核心の部分に触れる話なのも、とても嬉しかったです。
というか、鶴さん役の来夢くんが……
葵咲本紀から考えると進化しすぎでは????
伊達双騎のときも初日から完成度の高さにびっくりしましたが、
今回ものすごく難しい役、歌だったにも関わらず、ものすごい迫力と歌唱力でした。
歌が本当にうまくなっててびっくりだし、
演技も本当にすごくて…私は鶴丸推しではないのに、鶴丸が好きになってしまった。
めちゃくちゃかっこいい鶴丸でした…。
ツッコミ
本格的な感想戦行く前に、最初にいっこだけ。
いっこだけツッコミ入れさせて。
検非違使が強いのは、三日月のレベルに合わせた検非違使が出現しちゃってるからじゃね…???
つまり三日月がこの時代にいなければ、もうちょっとみんなと同レベルの検非違使になったのでは…ということがどうしてもツッコみたかったw
穴を掘る鶴丸国永
伊達双騎で鶴さんが掘っていた穴は、大倶利伽羅の桜のための穴だったのか。
それがなにかの衝動に動かされるように掘って掘って…、あんな深い穴になってしまったんだろうか。
刀ミュのファンサイトの「本丸花暦」で、梅を植えるときに穴を掘ったのも鶴さんと言ってましたね。
大倶利伽羅の顕現時期は結構後だと勝手に思っていたけど、伊達双騎を観た時にこれはたぶん、誰かを失ったわりとすぐの話なんだろうなと思ったのを覚えてる。
だから鶴さんがこんなに不安定なんだろうなって。
そういや、陸奥一蓮でも加州が、鶴さんに稽古をつけてもらったって言ってましたね。
そのことを鶴さんは「約束があるんだよ」って言ってる。
つまり大倶利伽羅をボコボコにしたのも、約束を守るために大倶利伽羅に強くなってもらわないといけなかった…てことなのかな。
で、今回の陸奥一蓮を観た感じだと、大倶利伽羅は加州くらいの古参かもしれない…ですな。
つまり、鶴さんが失った誰かは初期刀で、パライソの鶴さんと大倶利伽羅の絆って、本当に長くて、たぶんずっとずっと、深い穴に落ちそうな鶴さんを、大倶利伽羅は何も聞かずに引き上げ続けてきたんだろうかと気づいて、今更パライソから裏拳飛んできたのをもろに喰らいました。
ありがとうございます(合掌)
ミュ本丸で折れたのが1振りだけと分かってすこし安心しました。
他にも何振りもいるのかなと思ってたので。
折れた初期刀
これは歌仙でほぼ確定してしまった…私の初期刀…うう
「顕現するごとに桜を植えよう」なんて、歌仙なら言う。
「ぼくたちは、君の愛で咲く花だから…」なんて、歌仙絶対に言うじゃん…っ。
この台詞だけですべてを観客に理解させて、且つ、でていないキャラクターに強烈な個性や奥行きを与えるのって、すごい脚本力ですね…。
もう一振り、三日月より早かった子がいるみたいですが、短刀かな。
粟田口か、愛染か、小夜か…誰だろう?
そして6振り編成で出陣した時の残りのもう一振りも……燭台切とかではないかと思っているんですが、どうだろう。
審神者は、歌仙の桜を植える提案をずっと守って本丸の庭に桜を植え続けて、水心子に花当番をお願いしたのかと思うと…だからこの本丸には花当番があるのかと超納得だし、つらい。
おそらく他の刀剣男士がそれを知らないということは、植えているのは最古参たちと審神者なんだろうな。
三日月と鶴丸の約束
何度も出てくる「約束」という言葉が、誰と誰との約束なのか、どんな約束なのかがわからない。
最初は初期刀とのかなと思ったんだけど、演出から考えると三日月と鶴丸の間で交わされた約束なんでしょうね。
初期刀が折れた後、二振りが交わした約束の中身を無粋にも勝手に推測するなら、「本丸と主を絶対に守る」みたいなことかな。
だから本丸を離れている三日月を鶴丸は詰るけど、三日月は離れて守るために何かをしている、何かを探している…のかなと。
鶴丸が新人の刀剣男士に厳しいのは、この約束があるからなのかも、とも。
気になるのは「あの時刃を交えていたら、なにか変わっていたのか」という鶴さんの問いかけ。
約束を交わした二振りが、決定的に袂を分かってしまう事件があったってこと?
その事件で、鶴さんは正史通りに歴史を守る選択をして、三日月は正史に記載されていない部分に敗者たちを逃がすことを決めた。
三日月の悲痛な表情から、この時に刃を交えていたとしても、きっと選択を変えなかったということなんかな。
顕現したばかりの頃、あんなに無邪気に手合せしていた二振りを見せられてしまうと(このシーンまんばちゃんの歌と相まって、所見まだ意味をしっかり掴めてなかったのに号泣してしまった。初日なのに演者の感情がこっちの心に勝手に流れてくるみたいなすばらしい演技でした)、今の鶴丸も三日月も見てるのがつらい。
そりゃ「主が悲しがってる」わけですよ。
蛇足だけど、このシーンの鶴丸から本当に主への愛を感じて噛み締めたわ。
普段、飄々としてて、他の刀剣男士より審神者にドライな感じがあったのに、心の底から主のこと大切なんだなと感じてぐっときた。
大河の行き着く先
三日月がひとりでふらふらしているのは「何かを探すため」=「約束を守るため」=「歴史の敗者たちを助ける」という過程を前提にここは語る。
心覚で水心子が見た正史の行き着く先は、おそらく滅びの世界。
心覚を観たときは、いつかは生きとし生けるものは滅ぶので、人類もいずれ滅ぶだろうし、そういうことかなと思ってた。
でも2205年からそう遠くない未来で、人類は滅ぶのかも?
三日月は(もしかすると鶴さんも?)それをなんでか知ってしまって、人類が滅べば本丸も滅ぶため、約束を守ろうとしてお互いが選ぶ道が別れてしまったのか?
三日月が探しているのは、人類が滅ばない正史なのかも…。
そのために物部を集めて、大河の流れを変えようとしているのかも?
それって歴史修正じゃん!笑
でも、未来には「歴史」という縛りがないってことを、三日月は希望にしている可能性はないでしょか。
助けた物部達という岩や土砂が大河に積まれた時、河の流れ着く先は変わるのでは?
三日月はずっと、それを可能にする鍵を探しているのではかろうか。
もし鶴丸がこのことをすべて知っていて、鶴丸の今のスタンスを貫いているとしたら、鶴丸の方は、どういう思いで決別したんだろう。
「今の主、本丸、刀剣男士たちを守れなければ、未来が変わっても意味がない」
「未来が変わってしまった先にもっと望まない世界になるかも」
「なにをしても大河の流れは変わらない」
とか?
あるいは、悲しい役目を背負わされた偉人達を地道に助け続ける三日月に対して、鶴さんの方は、歴史に名も残らないような民草は助けられる機会すらない。そうやって命を選別することは正しいことなのか…って思いがあるのかもしれない。
今回の陸奥一蓮では、三日月のことをいたわり、抱きしめてくれた蝦夷の少年が無惨に殺されるのを、三日月はただ見ることしかできなかった。
その哀しみを、どうにか抑え込んでせめて助けられる人々だけでもと助けるのが三日月宗近で、
こうして少年1人の死が救えない、救ってはならないのなら、誰かを恣意的に救うのは傲慢だと思っているのが鶴丸国永
…なのかもしれない。
大包平はいつだって圧倒的光
江水で圧倒的な光属性でまんばちゃんの目を覚まさせてくれた大包平が、今回更に大きく成長して出陣していて、眩しかった…。
ずっと言ってること、100%正しい…。
正しいことをそのまま言葉にし続ける大包平はまじかっこいいし、これからどれだけ凄惨な出陣先から帰ってきても、絶対に変わらないでほしい。
加州に「いち地方勢力が朝廷に本気を出させた、とも言える」って断言するシーンがすごく好き。
慰めや気休めとかじゃなくて、事実を言っているだけなんだけど、
だからこそ加州は救われるし、
事実を事実のまま敢えて言葉にして伝えるのは大包平の優しさ――というより、あとでまんばちゃんが言っているように、大包平の「敬意」の表し方なんだろうな。
今回安心したのは天下五剣にただ突っかかるだけの大包平じゃなかったこと。
天下五剣にキャンキャン吠えかかる系大包平で描かれるのは嫌だったので、天下五剣へ思うところはありながらも、「三日月宗近を放って帰るなど…!」とか、ちゃんと心配したり、敬意を払ったりしているのが見られて、解釈一致でとても安心したし、
それでこそ大包平!!
と思った。
大包平に敬意を払った脚本にしてくれてありがとうございます。
「今らな多少なりともわかるぜ」
今回、ラストが…すごくいいですね。
余韻がすごかった…。
演技もすごかった…。
これ、初日ですよね!?ってなった。
春風桃李巵で、
大切な人を失って哀悼の歌を詠んだ政宗へ
「あんたはなぜ歌うんだ」と聞いた鶴さんは、政宗に「おまえはなぜ歌わない」と返されるやり取りがあった上で、
今の鶴丸国永は最初の桜の下で盃を片手に「今は多少なりともわかる」て言うの、もーさぁ!
あの時と今の鶴丸の何が違うのか。
顕現して心を得た鶴丸が、改めて会った伊達政宗が植えた種だったんかなとも思うし、
今回の出陣を経て、その種が芽吹いたんだろうか。
出陣の前と後では、たしかに心のありようは変わったんだろうな。
ほんのちょっとでも、ミュ鶴丸さんの心が穏やかでいてくれることを願ってます。
サンドバッグ水心子くん
今回の鶴さんのDV被害者は、まさかの水心子くんでした。
かわいそうに、突然の爺共の本気の喧嘩に呆然としてるじゃないか…
おまけに「飽きるまで付きあってやってくれ」とか、じじいの介護を頼まれる始末。笑
「これまでとこれからを繋げ」と使命を受けた新々刀。
心覚えのときは意味わかんなくてポカンとしたんだけど、
これは、河の流れる方向を変えようとしている三日月が、新々刀に「過去現在」を歴史の定まってない「未来」へ繋げて欲しいという願いだったのかなと、今はなんとなく思う。
袂を分かってしまった鶴丸にはできないけど、
水心子なら、三日月のやろうとしていることを受け止めて、より良い結末へ繋げてくれるかもしれない。
鶴さんもそう願ったのかな。
なんにせよすごく重要なポジションになっていくことは確実なので、心労で倒れないかちょっと心配になった。
水心子はすごいやつなんだ!…だから大丈夫だと信じてる。
初日は若干周りに食われてしまっている感があったので、千秋楽での水心子の成長を楽しみにしてます!
分からなかった部分
初日だからかちょっとわかりにくい部分も結構あった。
これから演技がブラッシュアップされていけば千秋楽ではわかるようになるかなと思いつつ書き留めとく。
①少年が殺されるシーン
田村麻呂が「姑息なことを~」と言っているのですが、
酷いことしてんのは田村麻呂じゃね????
おそらく、阿弖流為が偽物とわかったから「姑息なことを」と言って子供を切ったんだろうというのはわかる
…んだけど、
演技を見てると子供が出てきたことで阿弖流為が偽物とわかったように見えるんですよね。
でもなんで?
阿弖流為は独身子無し!って情報ありましたっけ?
最初から偽物とわかっていたなら、子供が出てきたら殺さずに人質にして「正直に言え」と脅すこともできた。
田村麻呂は卑怯なことをしたくないのかな?とも思ったけど、にしては子供を殺すのにためらいがなさすぎに見える。
あと、子供が出てくる前に「連れて行け」って言っているので、この時点では偽物とバレてないようにも見える。
話の流れ的にバレているんじゃないかと思うんですが…うーん?
私にはようわからんシーンでした。
②生き残った阿弖流為たちが投降するところ。
軍議で投降するか悩んだ後、あれだけの犠牲を払って生かされたのに、その後の選択が投降なの???
なら最初に軍議してた時に投降したらよかったじゃん???と思ってしまった。
あれは、投降するまでにまたいくつも戦があって…ということなのか?
それとも三日月と話して投降する決意が固まったということなのか。
でも三日月とこの先の陸奥の話をした後の阿弖流為たちの台詞からは、投降するというより徹底抗戦するという決意を固めたように見えてしまったんですよね。
母禮も最初に投降反対派だったので、その意見を撤回するような感じの場面がなかったので、このシーンではやはり戦いに身を投じる決意に見えてしまう。
すげーもやるシーンでした。
2部
村正双騎もそうでしたが、
今までの刀ミュとは構成ちょっと変えてきてますね。
これはもう、ソロ当番日替わりだなと初日でわかる作りにしてくれてとても親切。
週末現地行くのですが、水心子か鶴丸のソロに当たりますように…。
そしてMCパート。
推しがでている人は、死んだのではないでしょうか。
…そりゃ黄色い悲鳴が上がるよな。
全員が出番あるし、ランダムの組み合わせでのやり取りが見られるし、
ものすごく楽しいMCでした。
ベテランが多いこの座組だからこそランダムでできた部分も大きいのかなと思いますが、とってもサービス精神の高いMC、ありがとうございましたな気持ちでした。
それから衣装。
衣装についてはごめんなさい、辛口です。
個人的に好みではなかったというだけの個人の感想です。
私は2部は衣装が楽しみ勢なのですが、今回は最初のコートはよいとして、
その後のスーツは……ちょっと……。
村正双騎のときもスーツだったことを考えると、
今後出陣した刀剣男士にスーツ一着支給して、祭の時に統一感をもたせた衣装として使うつもりなのかな?
と思ったのですがどうなんだろう?
もし違うならもうスーツ以外がいいな。
スーツでも良いんですけど、スーツなら007やキングスマンばりにちゃんとした本物を着てほしいです。
カラースーツや柄スーツは、やるならガスガスにデザインをモード系にするとかしないとやっぱり安っぽく見えてしまって、七五三か新宿ホストに見えてしまう。
せっかく三日月様の新衣装が追加になるから、どんなかっこいいのが来るか楽しみにしていたので、ちょっと残念だったな。
第三形態で露出減ったのは個人的には嬉しいです。
私は布が多いほうが好きなので。
でも、これも生地が…
役者さんが童顔(実際若い人多いし)なのもあるかもしれませんが、サテン系を着ている刀剣男士がみんな七五三みたいにみえてしまう。
ポリサテンシャツだと、シャツ生地みたいにパリッとかっこよく働く男!みたいにはならないし、シフォン生地みたいにふんわり高貴な感じにもならない。
サテンの柔らかさが体格の線を拾って、且つ、(おそらく)化繊サテン特有のテカテカ感で、安っぽく見えちゃうんですよね。
日本人男性は体に厚みがあんまりないし、皆顔がきれいなだけに、衣装デザインが高貴な顔に完全に負けちゃってて、ものすごくもったいない気がしました。
ワンショルダーのサスペンダー?みたいなのはかっこよいデザインだっただけに、ほんとにもったいなかった。
たぶん水心子はサテンじゃなかった記憶で、カチっとしたグレーシャツにベストは普通に可愛かったです。
(たぶん他にもサテンじゃない子はいたと思うけど、私がこの中では水心子推しなので水心子ばかり観てました。すみません)
男が戦闘服のスーツのジャケ脱いだ!みたいな、女子が好きなやつをやりたかったのかなと思いつつ、
それなら、本当にただの高級オーダースーツのジャケを脱いだ刀剣男士が観たかった。
というか、観たいので是非お願いしたい。
ただ、このメンツの炎舞は迫力すごかったですね。
ちょうど花影Blu-ray観た後だったので、2つの座組の色の違いにニコニコしてしまった。
以上、初日の配信を観た感想でした。