ブックカバーって本のサイズに合わせて持っていないといけないので、
収納が嵩張りますよね。
でも電車や飲食店で本を読むとき、
なんとなく表紙が周りの人に見えてしまうのなんとなく気になりませんか?
私はすごく気になります。
かといって何個もサイズ違いのブックカバーを持つのも嫌で、
どんなサイズでも対応可能なブックカバーをずっと探し求めてました。
ある日、ないなら作ればいいじゃない?
と思いついて、紙のように扱える布を探したところ、いくつか候補を見つけた中で、
ちりめん折り布
というものに惹かれました。
折り紙として使えるちりめんです。
特殊な加工がされているらしく、
端がほつれませんし、折り紙として使えるほどよい硬さがあります。
その上、ちりめんなので柄が和柄ですごく綺麗!
これをブックカバーにしたら絶対に綺麗に違いないと、
大きいサイズを探しましたが、
折り布は17cm×17cmの折り紙サイズしか販売されていませんでした。
ダメ元でメーカーさんである西村庄治商店様に、
理由をお話して、大きいサイズを売っていただけないか聞いてみたところ、
新商品の開発見込みがあるならと、ご寛大にも折り布を分けていただけました!!
こんなに丁寧にご対応いただいた会社さんは初めてで、とても感動しました。
というわけで、早速作ってみました。
折り布ブックカバー。
※西村庄治商店様からブックカバーの販売の予定があるわけではありませんので、
ご注意ください。
すごい!本当に折った感じが紙です。
ちゃんと折り目が残る。
なのに、広げると紙みたいに汚く折り目が残ってしまうことがない。
ブックカバーとして理想的でした。
普通のブックカバーは作ってことがあるのですが、
可変サイズのブックカバーは当然初めてなので、色々試行錯誤してみました。
まずは紙のブックカバーと同じく
折るだけで作ってみました。
サイズはハードカバー本が入るサイズ。
きれいに入ってます。
折り目がちゃんとつくので、読んでて取れてしまうということもないです。
そして同じサイズのまま、文庫本もカバーしてみました。
こちらもきれいに入りました!
ただし、布の余りを折り込んでますので厚みは多少出ます。
でもこれは紙のブックカバーでも同じことですよね。
紙のブックカバーよりはちょっと厚みが出ますが、読みにくいとは感じませんでした。
これでも十分使えますが、
毎回本のサイズに合わせて1から折るの面倒な私は、
右下を予め縫い合わせるバージョンに加工してみました。
両端を端処理して、右下部分だけ縫い合わせてあります。
さらにしおりを入れるポケットを作成。
ノートや手帳カバーに使えば、付箋とかも入れられます。
切り込みの裏に当て布をしたのですが、ちょっと失敗して歪んでしまったのですが、
見た目わからないのでOKです!
本を入れてみます。
きれいに入りました。
見た目は変わりませんが、
厚みがすこし薄くなります。
また、本をカバーする手間が全く違います。
右端が固定されたことで2辺がすでに折ってあるため、
本を右端に差し込んで、上辺と左端を本に合わせるだけでカバーできます。
使わないときは小さくたためて、
次に使うときに折り目が汚く残っていない。
可変サイズのブックカバーとして申し分ないです。
ひとつ問題があるとすると、透けること。
紙のブックカバーと同じですね。
いただいた布は濃いめの赤紫でしたが、それでも表紙がうっすら透けてしまいました。
おそらく柄物であれば透けても見えないだろうと思うので、柄物で作ってみたいですね。
あとは、切りっぱなしの端の感触が少しザラザラしているので、
表紙が繊細な本の場合は傷つけてしまう可能性があるかもしれません。
箔押し、マットPP、ベルベットPPなどですね。
でも日常的に読む本でそんな豪華な装丁の本は滅多にないですし、
あってもカバー装着時に雑にやるともしかしたら傷がつくかも…程度なので私なら気にせずカバーかけるかなと思います。
ベルベットPPの装丁は布カバーは滑らないので読みにくいし、紙カバーでも傷がつくので、折り布だけのデメリットでもないですしね。
西村庄治商店様にも今回の結果をご報告して、
ぜひ大きめのサイズの販売をしていただきたいと
要望をお送りさせていただきました。
今後大きいサイズの折り布が販売頂けるかはまだわかりませんが、
もし販売されたら、好きな柄でブックカバーを作りたいと思います。
でも柄たくさんあって、迷っちゃうんですよね。
西村庄治商店様のホームページで柄が見られますが、ほんとに綺麗な柄がたくさんあって、見てるだけで目の保養です。
昨年アクセサリーを作るための資材や工具を全部手放してしまって、できなくなってしまったのですが、
端処理されて折れるという特性があるので、
折り布をランダムに切って吊るす系のピアスにしても
かわいいだろうな…とか、思ってしまいました。
切りっぱなしでできるので名刺入れ、ミニ財布なんかも薄くできていいですよね。
バッグも袋状に折って持ち手をつけるだけで多分可愛いですし、
クラッチバッグなんかにもうってつけです。
想像力を掻き立てられて、無限の可能性を秘めた素材でした。
今回ブックカバーを作ろうと思って素材を探し始めるまで
その存在を全く知らなかったのですが、
こんな画期的な素材を開発してくださって、
且つ今回、布を分けていただけた西村庄治商店様には、心から感謝いたします!
ありがとうございました!